メディアが政権批判をする姿勢を批判する見解は、チェック機能の必要性を軽視している。
政権次第であれば恣意的であり、常にそのように捉えるのであれば白紙委任である。
反権力の姿勢を非難するのなら、権力を持ったメディアに対する批判もできないことになる。
(言うまでも無く言論の自由は無制約ではないが) 言論の内容への批判ではなく、(批判的)言論そのものの存在を否定することは、言論の自由を認めていないことになる。
他者の言論の自由を認めずに、自分の言論の自由だけを守る姿勢である。
それでは自分の自由も危うくなる。
選挙に基づいた権力に対する批判を許さない姿勢は、少数派の言論の自由を認めていないことになり、自分が少数派に回れば言論の自由が認められないことになる。
全体主義に傾いた考え方に陥っており、大事な部分で自由主義から逸脱していることを理解していない。