民放であれば、個別の番組について公共的な観点で視聴者の印象が悪ければ、スポンサーも快く思わなくなり、是正されるのではないかと思われる。
NHK の歌番組の生放送では、1メートルそこそこ程度の距離で座り、マスク無し、ついたて無しで、横を向き合っての会話を見せていた。
緊急事態宣言下、首都圏では感染者がを抑制しきれていない状況で、そのような雑談風の会話を見せられることについて、感染対策に気を使っている人は違和感を持つのではないかと思うのだが。
放送は、その場の安全だけで済ませて良いわけではなく、視聴者に与える印象は重要である。
人々が感染防止対策を気に掛ける中、他の人のゆるみを助長してしまうような放送は、公共性に反すると考えるべきだろう。
あまり意識されないかもしれないが、民放との比較での公共放送の問題点が露呈しているのである。
公共放送に公共性の面で問題があるにもかかわらず、是正されずに済まされてしまうのだ。
多数決原理の政治的な圧力からは守られる必要があるが、公共的に問題がある放送内容については、速やかに是正できる内部機能が設けられる必要がある。