大谷選手のバッティングフォームは、打つポイントの手前少し下まで腕を折りたたんだコンパクトなスイングで、バットのヘッドは遅らせてヘッドが最短距離に近い軌道になるように振り降ろし、少しレベルスイングを経ながらアッパーに軌道修正し、遠心力も利用して前上方向に大振りして、ボールが上方向に飛ぶように力を伝えていくといった打ち方なのかもしれない。
( 低めの球と高めの球ではアッパー的な大振りの度合いは違ってくる。)
前方向の広がりが際立った軌道から、ほうき星打法・大谷彗星打法と呼んでおこう。
・・・ 100年ぶり ( 二刀流 ) の 大スター ということも掛けて。
バットの軌道と、足の速さからも窺える瞬発力を伴なった筋力で、バットとボールが当たるとき、中心が上下どちらかに通常よりずれても、スタンドに入る確率が高くなるのだろう。
感覚的な狙いとしては、ボールの中心より少し下なのだろうが、少し上に当たってもライナーでスタンドに入り、下側過ぎて普通の選手だと打ち損じになる当て方でもアーチを描いてスタンドまで届く。
体が大きいので腕の長さも十分だろうし、肩回りの柔軟性も、大振りの部分で効用がありそうだ。
セーフティバントを練習の中に入れているのかどうかは知らないが、できるということは、ボールもよく見えているということなのだろう。
精神面も整えられ、人間性についても考えているらしい。