元事務次官による息子殺害の裁判で検察官が、お体に気をつけてと声を掛けたそうだが、適切であるとは思われない。
殺人罪の被告人に対して、検察官が公開法廷の場で敢えて掛けるべき言葉ではない。
判決では被告人の行為の短絡的な面も指摘されている。
被害者のことを考えたら言えないのではなかろうか。
官僚制度下での忖度儀礼の発露の面もあるように思われる。
更に、異例の保釈ということだが、事務次官だと情状酌量の程度が増幅されるのかもしれない。
裁判員・裁判官・検察官が、自分に置き換えて考えることによって刑を軽くするということだと、自分に甘い判断基準で裁判がなされてしまうことにもなる。