調査研究名目で自衛艦を中東に派遣するというのは、調査研究という言葉の意味と実質的な目的が乖離している。
牽強付会の解釈・運用は、国に対する信頼を損ねる。
軍事上の偵察・監視・護衛・示威活動であり、遠方に乗り込んで自衛の範囲に際限のない追加的な憲法違反・憲法蹂躙である。
情報収集のために独自に艦船を派遣することは戦乱を招くおそれがあり、国連に委ねられる必要がある。
また、日本の近海に各国から軍艦を向けて来られた場合に、調査研究・情報収集目的と称されても納得し難いのではなかろうか。
エネルギー確保・航行の自由のため、戦いを辞さないというのでは太平洋戦争の論理と変わらず、戦争の惨禍を繰り返さないという憲法前文・国是に反するし、平和外交の努力も緩くなる。
主権線や利益線を自国の都合で描くのと同じで、平和主義に反する。
エネルギー確保ということは、国際公共性に基づく国連による対応でなければならない。
自己責任論は自国第一主義とも結びついている。
国際公共性に基づかないと、航行の自由・安全を自国で確保しなければならなくなる。
本来、憲法9条による制約を自国に課しているということ自体が国際貢献になっているのであり、軍事協力をしないのは一国平和主義で義務を果たしていないと単純に主張する国に対しては、制約を自国に厳しく課してから言いなさいと言えば良い。
批判に反論できずに、進んだ立場から後退して九条の解釈をいじくり、次元が繰り下がった国際貢献をして満足すべきではない。
言い逃れるために、
言葉の定義や解釈を自分に都合良くいじくる(積極的平和主義、反社会的勢力、調査研究、憲法九条と集団的自衛権、その他答弁)
公文書や記録を改ざん・隠蔽・廃棄する
それらは、嘘つきの手法である。
株価が上がったのも、公的資金・金融操作・為替誘導を用いての国家による相場操縦が基になっている。
国家権力を行使する地位にあるからといって、嘘やインチキが許されるわけではない。
ナチスの手法が実際に参考にされたのかどうかは知らないが、政権維持のために節度を欠いた結果、国政が歪んでしまったのではないか。