報道番組のCMに対する今回の批判は、日本が遅れていると言われている点についての皮肉った表現に反発した見解と、読み取り方が不十分な見解が合わさったものだろう。
遅れているとの指摘に対して逆切れ的なのもどうかと思われるし、読み取り方が不十分な見解が多数決で正しくなるわけでもない。
読解力という点では、過去に原発事故調書について、読解としては間違ってはいない報道に対して批判的な社会的多数意見が通って、新聞社も論評の自由を棄てた出来事があった。
CMに関する今回の早々な削除と謝罪は、問題を大きくしないことを優先した結果だろう。
必ずしも弱い個体ではなくても、狙いをつけられると危険な状況になりえるし、多数から狙われれば、なおさら凌ぐのが困難となる。
報道機関でも、集中非難を浴びれば 耐えられなくなるのだろう。
しかし、伝え手の主張を 客観的に読み取ることができる場合に、読み誤った批判が通ってしまう社会はおかしい。