東京都の感染者数の推移について、検査能力が関わっていないとすれば、着実に増えながらも急激な伸びとも捉えられない状況は、増加分が必ずしもクラスター要因ではないことを示しているように思えるのだが、どうなのだろう。
下げ止まっていたのが増加傾向に転じてきた分が、変異株の影響のようにも思われる。
多くの人を呼び寄せるイベントや店舗について、クラスターが発生していないから規制すべきではないという見解は、個々人について、これまでクラスターに関わっていないから外出しても良いだろうと主張することと同じように思える。
政権の都合によって公共の福祉を持ち出されるのは問題であるが、感染症対策上、どの政権でも必要な対応については否定できない。
政府や自治体の行為以前に災禍があるのであり、あらゆる企業の損失補填をすることはできないだろう。
生活保障を基本として、企業などについては凍結・冬眠状態にして災禍をやり過ごした後で再開できるようにするというような観点から、措置を打ち出せないものだろうか。