国号である日本について、固有名詞に入れたからといって、呼び名として「にほん」「にっぽん」のどちらか一方だけで呼ばせるというのは、公共性の観点から問題がある。
公共財であれば、公共性に合致するように使用されるべきである。
登記その他、公的書類・処理に関して、「日本」にフリガナが必要なわけがないし、デジタルでも、どちらでも処理できるようにすれば済むのではなかろうか。
五輪報道のため、アナウンサーが国号を口にする場面が多くなり、正式には「にっぽん」だなどという根拠を失った認識によって、「にっぽん」ばかりを耳にすることになると、その呼び名自体が嫌になってしまう人も増えてしまうだろう。
五輪憲章により、選手や直接的な関係者は政治的行為を禁止されているようだが、放送局が特定の政治姿勢に基づいて 放送して良いわけでもないだろう。
アナウンサーが、作為的に「にっぽん」と呼び、不作為的に「にほん」とは呼ばないというのは、不適切・不当である。