「 優しさを主とし、知的・客観的に確かな 思いやりの心 」  それを推奨していますが ... らくがき帳になっています。 ( 何の専門家でもありません。)

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西島三重子

「 池上線 」( 作詞・佐藤順英、作曲・西島三重子、編曲・馬飼野俊一 )

歌詞、メロディー、アレンジ、歌唱、すべてがドラマチック。

 

歌詞としては、彼との思い出 ( 別れ ) について、主にAメロ2回が 映像的な叙事 ( Bメロの手前で、主人公の心が大きく揺さぶられた場面 ) 、Bメロが 叙情・心情的なクライマックスで、サビの繰り返しは 印象的な余情・余韻、という構成になっているように思われる。

 

Aメロが繰り返された後、Bメロは、( 一度聴いたら忘れられないような ) サビに つなげていくところが 特徴的で 心地良いが、単なる繋ぎではなく、歌詞と相俟って 曲全体を支える 要でさえもあるのだろう。

 

Aメロ・Bメロ・サビ、前奏・間奏・終奏、それぞれの要素が役割を見事に果たしている。

 

歌詞とメロディ ( そして、前奏・間奏・終奏も ) が  一体となって、( 前奏と ) Aメロ部分で 全体のイメージを伝え、Bメロで 頂点まで 登り詰め、サビで 飛び立ち 滑空するような。

 

間奏は、余韻を味わわせつつ 別の場面へと繋ぎ、終奏 ( エンディング ) で、なごり惜しさを感じさせながらのソフトランディング。

 

一般に、切ない曲・悲しい(哀しい)曲なのに、また聴きたくなるのは、メロディーや歌声やアレンジに 心地良さがあるからだろうし、歌詞の面では、別れのストーリーでも、その想いのところまでは戻れるからだろう。

 

 

「 仮縫い 」( 作詞・門谷憲二、作曲・西島三重子、編曲・青木望 ) 

表現やピアノ・バイオリンなど、美しい。

もしかすると、この曲が 一番好きかもしれない。

 

「 星めぐり 」( 作詞・作曲・西島三重子、編曲・林哲司 )

 

「 鬼無里の道 」( 作詞・佐藤順英、作曲・西島三重子 )

 

「 朝顔 ( しののめぐさ ) 」( 作詞・麻生香太郎、作曲・西島三重子、編曲・東海林修 )

 

「あなたの天使 」歌・石川ひとみ ( 作詞・友井久美子、作曲・西島三重子 、編曲・若草恵 )

 

その他、魅力的な作品群。

 

 

アレンジを変えて ( 編曲・川村栄二 )「池上線」を歌う ご本人は、もはや映像美。

 

映像が 何年に収録されたものか分からないが、後ろにバンド、スポットライトが当たる中、スタンドマイクに手を掛けて歌う。

 

惚れてまうやろ~と つぶやきたくなる美しさ。

 

 

「池上線」の あなたになってみたいが、泣かせてしまうのも心苦しい。

 

一方の遊びでは、被害者と加害者との関係のような話にもなってしまうので、遊びと読み取れない以上、扱われているのは純愛と受けとめる。

 

実らぬ恋が 愛なら、終わりはあっても不幸な出来事ではなく、振り返れば、人生に彩りをもたらしてくれた宝物となるのだろう。