病状の悪化で辞職することとなってしまった総理大臣が気の毒ではあっても、してほしくない政策・してはならないこと がなされてきたと考える人もいるわけで、記者がお疲れ様でしたと言わないのがおかしいというのは、政権や権力者に一定程度は寄り添うべきだという見解を強いているに過ぎない。
良くないことがなされてしまって、お疲れ様でしたと言ってしまって良いのか という面もあるだろう。
立憲主義の破壊 お疲れ様でした、と言えないのと同義と言っても過言ではない。
お疲れ様と述べるどうかは、本人の評価、思想の自由、表現の自由であり、他者が干渉すべきことではない。
評価に関わることについて、報道機関に対して、政権への忖度を求める意味合いが含まれてしまっている。
統制が効いた記者会見は、国民のためにならない。
危機管理については、安倍政権を支持する立場では当然に重視されてきたはずなので、整合性を保って 考えが表明されて然るべきだろう。
障がいや病と闘うことと 職責を果たせるかどうかということが、別のことであるのはやむをえない。
体調の悪さによっては、運転や操縦は許されていない。
会社であれば、必要に応じて従業員の健康を把握する必要が出てくるし、責任も出てくる。
総理大臣の健康状態について、本人だけが把握していれば良いとは言えないのかもしれない。
安全保障上 機密扱いが必要となるような前に、後任に職責が託される必要があるのだろう。