余ったワクチンを接種会場のスタッフに回すことで、接種を受けに行く人の安心感につながる面はあるかもしれないが、日常で人々が接する他の場面と変わらない。
後回しになっている一般の人々より、優先されている人の気分を優遇したり、分配する行政側の人を優先するというのは、間違いだろう。
自治体任せにしながら、ワクチンが貴重だからといって、使用期限切れへの対処に関し、政府側が自治体側を精神的に圧迫するような表現をすることで、内輪での使用を誘引し、不公平な扱いを助長している面もあると考えられる。
ワクチン提供の遅れを 棚に置いた 逆切れにもなっている。
また、自治体が予めルールを定めたからといって、その内容が良くなければ問題であることは言うまでもない。
自治体の対応について、担当大臣が責任を負うというのでは、具体的にどのような責任を負うのかも不明であり、問題点の指摘を無視したり、ごまかしたりするだけの無責任行政になってしまう。
接種場所の提供がなされ、一般の高齢者は 抽選で当たらなければ受けられない一方、場所を提供する側に所属する高齢者は 抽選で当たらなくても受けられるというのは、扱いに差異を設けていることになる。
大きな土地・建物を所有する人が協力すれば ワクチン接種について優先される仕組みは、不平等で人権上問題があるのではなかろうか。
立場・資力が前提となる貢献や高額な寄付をした人の貢献などについて、過度な見返りを与えることは、貢献ではなくプリペイド的な買収になってしまう。