国は、生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利について、公共の福祉に反しない限り 最大の尊重をすることが、憲法上求められている。
民間人でも、行政サービスの提供に加われば、行政側ということになり、一般国民より優先させるというのは問題がある。
公正さが緩んで、政治家が様々な優先を求め出しているのかもしれない。
手に入りにくい価値のあるものを、軍事組織が一般国民より優先的に使用・確保しようとすることなども見える化されたようだ。
一般国民が命を落とすことになるとしても、その分生き残って何かを守ろうとする組織なのかもしれない。
他にも、国際線のパイロットや客室乗務員について、水際対策の必要性を主張するのであれば、ワクチン接種が進んでいない中、接種の特別な優先というよりは、ワクチン以外の確かな感染対策や隔離などの方法によって対処すべきだろう。
乗務員がワクチン接種をしていない航空機は着陸させないというような国が出てくるのであれば、国際公共性や人権に対する姿勢を問われるべきである。
学校関係者の優先も、一般との比較基準が定かではないし、体育館などの施設を利用したりして、打ち手も確保できるのなら、今現在、高齢者向けに、既に使用されていないのはどうかと思われる。
同じような面で、産業医に余力があるのであれば一般向けに行なうべきで、診療所を持っている企業が優先されるのではおかしい。
また、一般の高齢者や基礎疾患のある人より優先してもらわなければならない国会議員は、有事で現実に国政機能が滞ってしまうと主張するのであれば、残念ながら、その任に堪えられる若い世代や健康な人に道を譲る必要があるということになろう。
ワクチンについても医療についても、公共性の観点が重要である。
理由があるように装ったり、真の理由を隠したりして、権力が恣意的に公共性に手をつけるようなことには、注意が必要である。