熱中症とマスクの関係について、推論を正当化できる材料を見つけ出して示すというような姿勢は誤りだろう。
( 五輪開催についても同じ。)
マスクをするようになった分で熱中症が増えたのかどうかは、明らかになっていないと思われる。
周りに人がいなければマスクをする意味はないだろうが、距離の基準が2m以上というのは、観戦・鑑賞などの基準にあわせた結果に過ぎないようにも思われる。
スポーツ観戦で、2m以上距離をとれば、マスクを外すことが求められているのか。
大きな飛沫による感染だけではなく、マイクロ飛沫も問題とされるようになった知見の更新に合わせることができずに、前の基準に依拠してそれを論拠にしてしまうのでは循環している。
マスク内に残った空気を吸うとしても、もっと多くの量をマスク外から取り込む。
テレビで、血中の二酸化炭素の濃度が高くなると、皮膚の近くの血管が収縮して?、皮膚からの熱の放散がされにくくなるといった説明があったような気がする。
二酸化炭素が多くなると、血管が拡張される作用があるのかとも思ったが、脳血管が拡張され、末梢血管は収縮するという説明をネットで読んだ。
体温調節への影響度なども含め、素人には よく分からない。
吸い込む空気の湿度が高くなると、肺の中で気化?しにくいというような説明は、汗が気化しにくい湿度のほうが問題な気がするのだが。
冬場には加湿器が使用されたりする。
肺の中の湿度について、熱中症の要素とまで捉えるのはどうかと思われる。
標高が高いところでは、酸素濃度が低く、高山病になったりするのだろうが、体が慣れるということもある。
マスクを外したから運動してもいいだろうという判断につながるようであれば、危険でもある。
熱中症にならない範囲で汗をかく、かけるようにしておくという暑熱順化・順応や、水分・ミネラル分の補給や、着衣全体の調節や、無理な環境・状況から脱する、避ける、睡眠を十分にとる、というような意識が、マスクの着脱より重要だろう。