子育て給付金の所得制限撤廃に反対する意見について、子育て支援と貧困支援を混同しているという見解があるが、金銭は、特に分別がなされなければ、合算、相殺、混和、混蔵されるため、縦割りでは、社会政策上の整合性が失われる。
また、扶養控除との入れ換えのような扱いは 価値判断が ちぐはぐになっていたのだろうが、扶養控除が無いから所得制限を撤廃すべきというのも 妙な塗り重ねになり、論拠としても筋違いである。
一方、子育て給付金の所得制限撤廃について、 反対のほうが多いという 世論調査の結果が出たらしいが、多数決で判断するだけでは、公正さは担保されない。
高齢層と若年層とで見方が分かれているという捉え方も、過半数・多数決に依り過ぎであり、世代を分断せずに公正さの視点から考えていくべきである。