思いやりに基づくという理念だけで、現実の問題を避けることも、思いやりに欠けてしまうので、自分の考えが正しいという保証はなくても触れている。
不妊治療の助成で所得制限を撤廃することに反対することは、一般的に心苦しい面があるが、再分配による平等化と逆の政策として問題がある。
少子化の原因自体は、格差社会の影響が大きいと推察される。
結婚して子どもを育てることが躊躇され、そのため交際自体が抑制される面もあるようだ。
生活にゆとりがない人は、はなから治療を諦めるはずだ。
今の日本は、結婚できるだけでも幸せという状況になってしまっている。
それを招き、加速したのは、これまでの政治であり、新自由主義だろう。
生命倫理上、肯んじえない部分もあるだろう。
優先順位として、経済的な不平等をそのままに、結婚というひとつの幸せの中にあって、生活にも ゆとりがある人の願いを優先することが良いとは思われない。
相続税でお金持ちの節税になるような政策も問題がある。
GO TO は、割引きセールとその宣伝の費用の補助にあたるようで、関係したところで効果があるのは当たり前だが、そこでも、利用できるのは ゆとりのある人からだったりするだろう。
たまたま、店に入って、2割引き、3割引きで、少し多く買ってしまうというのも 少し困るが、そのほうがまだ良いし、経済的に余裕がない人に対して、そのような部分もカバーするキャンペーンにするべきだ。
思いやりに基づくべきだとしても、対象や優先順位などで、簡単に答えが出るわけではなく、難しい。
最悪の場合には、思いやりが 都合良く利用されてしまう。
私の見解が正しいという保証もない。